三重県の奥深い自然に抱かれた「瀧原宮(たきはらのみや)」。(Googleマップはこちら)
伊勢神宮・内宮の別宮として知られるこの場所は、静けさと清らかさに満ちた神聖な空間です。
鳥居をくぐれば、杉の巨木と苔むす参道が出迎えてくれ、まるで時間が止まったかのような感覚に包まれます。
今回はそんな瀧原宮を訪れ、参拝後に立ち寄った「御在所サービスエリア」で、意外なご当地グルメに出会った体験を紹介します。
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まずは本殿へ──瀧原宮での参拝と境内の四社めぐり
瀧原宮の参道をゆっくり進み、本殿の前に立った瞬間、その空気が一変するのを感じました。
拝殿の向こうには、伊勢神宮内宮と同じ神明造の御正殿が静かに佇んでおり、天照大御神の遙宮(とおのみや)としての格を、肌で感じます。
※「遙宮(とおのみや)」とは、本宮から離れた場所に設けられた“遠く離れた宮”のこと。
瀧原宮は、伊勢神宮・内宮と同じく天照大御神を祀っており、その御魂(みたま)をお迎えした場所として特別視されています。
離れていても、本宮と同じご神徳にあずかれるとされており、昔から“もう一つの伊勢”とも称されてきました。
ここでは、特に「心願成就」「再出発」「魂の浄化」などのご利益があるとされ、
- 人間関係を見つめ直したい方
- 自分の進む道に迷いがある方
- 日常の雑音から離れて自分をリセットしたい方 にとっては、まさに心を整えるのにふさわしい場所です。
今回は「次の一歩を、自分らしく歩めますように」と心を込めて手を合わせました。
瀧原宮の境内には、主祭神を祀る「瀧原宮」のほかに、以下の三つの神社も静かに佇んでいます:
- 天照大御神の和御魂(にぎみたま)を祀る「瀧原竝宮(たきはらならびのみや)」
- 神宮の祭祀を司る神を祀る「若宮神社」
- 瀧原宮の守護神を祀る「長由介神社(ながゆけじんじゃ)」
この四社を一巡りすることで、心願成就や内面の整理といったご利益が重層的に得られるといわれています。
それぞれのお宮で丁寧に手を合わせる時間は、忙しい日々のなかで“自分の軸”を取り戻すような静けさがありました。


瀧原宮で出会う、4つの神秘スポット
瀧原宮の参道を進むと、見逃してしまいそうな“神秘”がいくつも潜んでいます。
中でも印象的だったのが、次の4つのスポットです。
1. ねじれ杉
幹が渦を巻くようにねじれて伸びる巨木。
周囲の杉が真っ直ぐなのに、この一本だけが異様な存在感を放っていました。
風や地形の影響では説明しきれない、自然の中の異変のような美しさです。

2. 神の手
ねじれ杉とは別の杉の木の根元に、まるで手のひらのように地面から突き出た根があります。
誰が呼んだか「神の手」。
信じるかどうかは別にして、その形状は確かに人の手のようで、立ち止まって見入ってしまいました。

3. ハート石
参道を歩いていると、川沿いの岩にハートの形のくぼみがあるとの噂を事前にチェック。
ただ今回は見つけられず……。

4. ハート石(2)
どこにあったのでしょうか。
見つけられない日もある、ということで、次回のお楽しみに取っておきます。

ゼロ磁場という仮説
瀧原宮を歩いていて感じたのは、「音が消えるような静けさ」。
人の声も風の音も遠くなり、自分の足音だけが響いていました。
この独特の感覚は、スピリチュアル界隈で言われる「ゼロ磁場」の特徴に近いと言われています。
地球の磁力が打ち消し合って“気”が整う場所。
科学的な証明はさておき、この場所に立ったときの“整う感覚”は本物でした。
特に、ねじれ杉のような不思議な木の成長は、磁場の影響と関連づけて語られることもあり、なんだか腑に落ちたような気がします。

帰り道の楽しみ、御在所SAで四日市とんてき
癒しの森をあとにし、伊勢湾岸自動車道へ。
立ち寄ったのが「EXPASA御在所(上り線)」です。
ここで目に飛び込んできたのが、あの老舗・柿安が手がける「四日市とんてき」。
正直、とんてきが四日市の名物だとは知りませんでした。
分厚い豚ロースににんにくの効いた黒いタレ。
見た目からしてパンチが効いています。
スピリチュアルな空気にひたりきっていたはずの私も、一口食べて現実に引き戻されるほどのガツンとした味わい。
白ごはんが止まりません。
四日市とんてきは、地域おこしの一環でブランド化されている地元グルメ。
この御在所SAでは、柿安らしい安定のおいしさで味わうことができます。
旅は、癒しとエネルギー補給のバランスで
瀧原宮では、静けさと自然に包まれて心を整えることができました。
御在所SAでは、地元の味でしっかりエネルギーをチャージ。
このバランスこそ、私にとっての“理想の旅”かもしれません。
観光地の派手さはなくても、心に残る時間をくれた瀧原宮と、四日市とんてきの意外な出会いに感謝して、また日常へ戻っていこうと思います。

