人間関係 暮らし

🌿テキトーの美学。高田純次さんに学ぶ、ゆるめる力


真面目に頑張るあまり、気づけば自分を後回しにしてしまう。
派閥、気遣い、無言のルール——「女性の職場」って、ちょっとしんどい。
表向きは穏やかでも、裏でピリつく空気がある。それでも笑顔でいようとするあなたへ。
そんな毎日に、「まぁ、いいか」と言える心のゆとりを。
高田純次さんの“テキトー力”に、心をほどくヒントが隠れています。


◆「テキトーって、実はすごく深い言葉なんじゃないか」

「テキトーだね」と言われると、
雑、いい加減、無責任——そんなネガティブな印象を受けがちです。

でも最近、私はこの“テキトー”という言葉の奥に、
じつはとても大切な力が隠されているんじゃないか、と思うようになりました。

そのきっかけは、高田純次さん。
テレビで拝見するあの軽妙な語り、
街角でも誰とでも自然に打ち解ける柔らかい雰囲気、
笑いの中にもどこか温かさを感じる空気。

「日本一のテキトー男」と呼ばれることもある方ですが、
私にはむしろ——“人としての在り方”そのものを教えてくれる存在に映ります。


◆ 「全部中途半端でいい」?——その裏にある深さ

高田純次さんはご自身の著書やインタビューで、
「俺は全部中途半端だよ」と笑いながら語っていらっしゃいます。
それは決して開き直りではなく、むしろ“しなやかに生きる知恵”なのではないでしょうか。

完璧を目指して頑張りすぎると、どこかで息切れしてしまう。
誰かに合わせすぎたり、無理に頑張ったりして、
本来の自分を見失ってしまうこともある。

だからこそ、**「このくらいでちょうどいい」**というバランス感覚が必要なんです。

その“ゆるさ”こそが、
相手を安心させ、人を惹きつける理由の一つだと思うのです。


◆ テキトーは、人間関係の潤滑油

人と人との関係も、実は「きっちり」「まじめ」だけではうまくいきません。

会話の中に、ちょっとした冗談や遊びがあるからこそ、
相手の気持ちがほぐれていく。

予定通りにいかなくても、「まぁいいか」と笑える人がいると、
場の空気はふっとやわらかくなります。

もちろん、約束の時間を守る、
丁寧に対応する、
相手の気持ちを想像する——

そうした基本的な礼儀や思いやりは大前提です。

だからこそ、高田純次さんのような“軽やかさ”は、
**「ちゃんとしている人が、ちゃんとゆるめている」**からこそ成り立っているのだと思います。


◆ 私が見習いたい「高田純次さん流・ゆとりの力」

① 力を抜いても、信頼される

テキトーに見えても、実は誠実。
高田さんのように、相手に不快感を与えない“絶妙な距離感”は、
大人としての信頼感に裏打ちされています。

② ユーモアで空気を変える

場が固くなったときほど、笑いのひと言が人を救うことがあります。
笑わせようとしなくても、にじみ出るやさしさがある人。
そんなふうになれたら素敵だなと思います。

③ 自分を追い込まない

完璧を目指しすぎない。
80点でもいいじゃないかと、自分に言ってあげられる。
その心の余裕が、人にもやさしくなれる余白になります。

④ 相手の“間”を大切にする

無理に盛り上げず、流れに身を任せる。
その中で相手の空気を読み、合わせていく——
それは決して「投げやり」ではなく、「観察と感性」なんですね。


◆ おわりに:ゆるめた人から、愛されていく

「芯はあるけど、力みがない」
「飄々としてるけど、人の心に目が届いている」

そんな人は、信頼されます。
安心感を与えます。
そして、愛されるのです。

私自身もこれから、
「頑張ること」と「力を抜くこと」を、
上手に切り替えられる人でありたい。

高田純次さんのように、
人生を“軽やかに”楽しみながら、
人と自然につながれる人でいたい——そう思っています。

「適当でいこう。でも、誠実に。」
それが、今の私の人生の指針になりつつあります。


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