2025年5月25日

【宮古島旅行の思い出──青い海と南国の風】
宮古島といえば、透明度の高い海と白い砂浜。
南国リゾートとして、全国でも人気の高い観光地です。
私も旅行で訪れ、美しい海や自然、地元グルメをたっぷり満喫しました。
青空の下をドライブして、のんびりと過ごす時間は本当に贅沢でした。
【ブラタモリ宮古島編】
旅から帰った後、「ブラタモリ 宮古島編」を観ました。
あの絶景の裏に、知られざる地形と歴史があったのです。
ブラタモリは、街の成り立ちを地形や歴史から読み解くNHKの人気番組。
その放送で初めて、宮古島には「川がない」ことを知りました。
理由は、島の地盤が琉球石灰岩でできており、水が地表に残らないから。
さらに、島内にはいくつもの断層が走っていることが分かりました。
私が歩いたその土地の下には、まったく異なる世界が広がっていたのです。
【水を支える地下ダムのしくみ】
宮古島では、水を地下にためる「地下ダム」が整備されています。
地表にダムを造るのではなく、地下にせき止める構造です。
畑の下に水が蓄えられているという仕組みに驚きました。
ただの絶景と思っていた風景に、まったく新しい意味が加わった瞬間です。
【日本初の地下ダムと資料館】
宮古島には、日本で初めて造られた地下ダムがあります。
全国でも例が少なく、非常に珍しい存在です。
島の降水量はあるものの、石灰岩の地盤では雨水が地表を流れず、
すべて地下に染み込んでしまう──その難条件を乗り越えるために、
地下ダムが開発されました。
宮古島にはいくつもの断層が存在し、地下の水の流れも複雑。
そして断層を利用して、ダムは造られました。
この仕組みによって農業が発展し、島の暮らしを支えています。
地下ダムについて学べる「地下ダム資料館」もあります。
【ダムマニアに人気の「ダムカード」】
ダム好きの人々は「ダムマニア」と呼ばれ、
各地のダムを訪れて「ダムカード」を集める楽しみ方もあるそうです。
宮古島には、福里地下ダム・砂川地下ダム・皆福地下ダムの3つがあり、
訪問すると限定デザインのダムカードがもらえます。
「地下ダム資料館」でも配布されており、
ダム巡りを目的とした観光客にも注目されています。
🧭 宮古島の断層と地形豆知識
宮古島は一見なだらかな地形に見えますが、実はいくつもの断層が走っています。
なかでも「宮古島断層」や「下地断層」などが知られており、
地下水の流れや土地の形成に大きな影響を与えてきました。
これらの地質的条件が、宮古島の地下ダム技術を生み出す背景にもなっています。

【旅を変える「知る」という体験】
私は旅行前、宮古島のこうした背景をまったく知りませんでした。
ガイドブックに載っている場所を巡って、写真を撮って、食べて帰るだけ──
それでも十分に楽しい旅でしたが、
帰ってから「知る」ことで、旅の印象が深く刻まれました。
旅先の歴史や地形に少しでも触れておくと、
その土地の見え方が何倍にも広がります。
【まとめ:知ってから行く宮古島の魅力】
ただ美しいだけではない、宮古島の本当の姿。
地下に水をためる工夫、自然と共に生きる知恵に触れた旅後の感動──
次に行くときは、もっと深くその背景に触れてみたい。
そう思わせてくれる、知ることで旅が変わる体験でした。
ぜひ、一度宮古島を訪れてみてください。


