あわただしい日常から、ほんの少し離れてみたくて。
目的地は、ベトナム北部のハノイと南国リゾート・フーコック島。
喧騒と歴史の交錯する街と、透き通る海に抱かれた楽園。
それぞれまったく異なる「ベトナムの表情」に出会う旅となりました。
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✈️ セントレアからベトナムへ、空の旅
ベトジェットの赤い機体に乗り、セントレアを出発。
窓の外には雲のじゅうたんが広がり、光に包まれるような感覚とともに、旅が始まりました。

利用したのは、ベトナムのLCC「ベトジェット(VietJet Air)」。
リーズナブルな価格が魅力ですが、手荷物のサイズや重量には要注意です。
無料で機内に持ち込めるのは、最大サイズが56×36×23cm、合計7kgまでの手荷物1個+小さな手回り品(30cm×20cm×10cm以内)1個のみ。
現地で荷物を増やしがちな旅では、この「7kgの壁」が意外とプレッシャーでした。
預け荷物は別料金なので、身軽に動きたい人ほど荷物の選別が重要になります。
🍽 屋台で味わう、ハノイの熱気と人情
到着後、まず向かったのは旧市街の屋台街。
空芯菜炒め、焼きエビ、アサリのレモングラス蒸しに冷えたビール。
どれも素朴ながら奥行きのある味で、ハノイの活気と温かさを舌でも感じることができました。


🏨 Hanoi Allure Hotel(ハノイ アリュール ホテル)
ハノイ旧市街の中心に建つ、クラシカルな外観が印象的なHanoi Allure Hotel(ハノイ アリュール ホテル)。(Googleマップはこちら)
喧騒と活気が入り混じる通りにありながら、館内は静かで落ち着きがあり、まるで都会のオアシスのような居心地。
特筆すべきは、毎朝の朝食ブッフェ。
日替わりのフォーなどのベトナム料理はもちろん、オーダー後に作る卵料理、焼き立てパンや新鮮なフルーツ、香り高いベトナムコーヒーまで、どれも丁寧に用意されていて、朝から心が満たされました。
観光の拠点としても非常に便利で、徒歩圏内にナイトマーケットや名所が多数。
初めてのハノイ滞在でも安心して過ごせる、清潔感とホスピタリティに満ちたホテルです。
🥖 バインミーとコーヒー、朝の街角で
翌朝は人気店「Banh Mi 25」へ。
カリッと香ばしいバゲットに香草と具材がたっぷり詰まったバインミーは、食感も風味も記憶に残る美味しさ。
ベトナムコーヒーとともに街角で味わう時間は、何よりの朝食でした。


🚌 ノンラーを被って、二階建てバスで街巡り
観光用の二階建てバスに乗ってハノイの街を一周。
ノンラー(ベトナムの伝統的な笠)をかぶって風を受けながら、次々と現れる街の景色に心が躍りました。
肩に天秤棒を担いだ物売りの方々にも何度も声をかけられました。
断るのは少し大変でしたが、今もなお受け継がれる道具と営みに、文化の生きた一面を垣間見たように思います。

⛪ セント・ジョセフ大聖堂とオペラハウス
ハノイ観光のハイライトは、セント・ジョセフ大聖堂とハノイ・オペラハウス。
ゴシック様式の重厚な外観にしばし見入ったあと、華やかなオペラハウスへ。
そこで出会ったのが、色とりどりのアオザイをまとった女性たち。
まるで映画のワンシーンのような佇まいに、しばらく見惚れてしまいました。


🍜 ブンチャーの名店で、オバマ元大統領と同じ味を
ランチには、オバマ元大統領が訪れたことで知られる「Bún chả Hương Liên」へ。
香ばしい炭火焼きの豚肉、甘酸っぱいたれ、もちもちの米麺──すべてが絶妙に調和した一皿。
同じ空間で、かつての大統領もこの味を楽しんだと思うと、不思議な連帯感が胸に広がります。

🏝 フーコック島へ、もうひとつのベトナムを探しに
旅はさらに南へ。
ハノイから空路で向かったフーコック島は、リゾート地として整備されつつも、どこか素朴さを残した魅力ある島。
透き通る海、空に近い空気、ゆるやかに流れる時間。
ここでの日々は、旅というより「生活を少しだけ変えた」ような、静かで穏やかなものでした。
🏨 フーコック島「Seashells Hotel & Spa Phu Quoc」(朝食つき)
フーコック島で滞在したのは、白亜の外観が美しい「Seashells Hotel & Spa Phu Quoc」。(Googleマップはこちら)
波の音が心地よく響くビーチフロントの立地で、インフィニティプールやプールバー付きの開放感ある空間が印象的でした。
なかでも忘れられないのが、毎朝のブッフェ朝食。
南国フルーツやフォーをはじめとしたローカル料理から、洋風のサラダ・卵料理・焼き立てパンまで揃っていて、
朝のテラスや明るいダイニングでいただく朝食は、一日の始まりにぴったりのご褒美タイムでした。






🚡 ケーブルカーとサンワールドで味わう非日常
フーコック島からは、世界最長級のケーブルカーに乗り、ホントム島(サンワールド)へ。
エメラルドグリーンの海を眼下に、まるで空を滑るように進む時間。
島内ではしばらくのんびりと散策し、その後は流れるプールへ。
ジャンボ浮き輪に身を預け、ゆっくりと水に揺られるうちに、心の奥までほどけていくような感覚に包まれました。



☕ 湖畔のカフェで迎える、旅の締めくくり
最終日の朝、ハノイに戻って訪れたのはホアンキエム湖のそばにあるカフェ。
ランドマーク的な建物のテラス席でいただいた、濃厚なベトナムコーヒー。
湖面の静けさと街のにぎわいが溶け合うような時間に、旅の終わりをゆるやかに受け入れていく気持ちになれました。



✈️ 再びセントレアへ──旅のあとがき
飛行機の窓から見下ろすベトナムの街並みに、小さく手を振るような気持ちで帰路につきました。
屋台の熱気、アオザイの風、海の色、湖畔の朝──
そのすべてが静かに心に残り、またいつか、と自然と思わせてくれる旅。
ベトナムは、想像以上に奥深く、知るほどに惹かれる国。
──そんな余韻が残る、ベトナム6日間の旅でした。


