スピリチュアル 旅行

🌿【徒歩でめぐる春の奈良日帰り旅】東大寺・奈良公園・萬葉植物園・春日大社|藤の花・鹿みくじ・藤まもりで癒される春の5時間コース

奈良公園エリアをゆっくり歩いて楽しもう

東大寺や春日大社、鹿や藤の花──
春の奈良公園は、まさに“心をほどく”風景の宝庫でした。

東大寺からスタートし、奈良公園・萬葉植物園・春日大社へと続くコースを、実体験とともにご紹介します。

所要時間は、ゆっくり巡っても約4〜5時間ほど。

のんびりと春の奈良を満喫するにはちょうど良いコースです。


駐車場情報

車で来られる方は【奈良公園周辺の複数の駐車場】から選ぶことができます。

なかでも「奈良登大路自動車駐車場」が便利です。

他にも近隣に多数コインパーキングがあり、混雑時にはそちらも活用可能です。

Googleマップで「奈良公園 駐車場」で検索すると複数の候補が出てきます。


💡おすすめの使い方
朝早めの到着が確実です(10時以降は混雑傾向)
・奈良登大路自動車駐車場を拠点にすると、東大寺→奈良公園→萬葉植物園→春日大社がすべて徒歩圏内で回れます。


東大寺|大仏様の圧倒的な存在感に心が静まる

まず訪れたのは、奈良を代表する世界遺産・東大寺。

見どころ①:大仏殿と盧舎那仏(るしゃなぶつ)

世界最大級の木造建築「大仏殿」に鎮座する盧舎那仏。
高さ約15メートルの金銅仏が放つ存在感は圧巻で、思わず言葉を失います。

ゆったりとしたまなざしには「すべてを包み込む仏の慈悲」を感じ、見上げるだけで心が整っていくようです。
建物の梁や天井にも精緻な装飾が施され、建築美としての見ごたえも十分。

スピリチュアル的には「真理を見通す宇宙仏」として知られ、心の迷いを鎮めてくれる仏様です。

「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」は、サンスクリット語の「Vairocana(ヴァイローチャナ)」の訳で、日本語では「大日如来」とも表現されます。

この仏は──

  • 宇宙そのものを象徴する存在
  • あらゆる命・自然・真理の根源
  • 全知全能の智慧の光をもって、すべてを照らす仏

とされており、「宇宙仏」と呼ばれるのはそのためです。

盧舎那仏は「人間の迷いや苦しみの根源=無明(むみょう)」を、智慧の光で照らし出す存在。

つまり──

  • 心の奥にある本質
  • 執着や不安の正体
  • 本当の願いや可能性

こうした“真理”を見抜き、静かに導いてくれるのが盧舎那仏です。

そのため「真理を見通す宇宙仏」という言葉には、
「人生の迷いや苦しみを“智慧の光”で照らし出し、本当の自分を見つめ直すきっかけを与えてくれる仏様」
という意味合いが込められているのです。

🪶あらゆる命と真理の根源を象徴する仏様。迷いや不安で揺れる心を静かに整えてくれる“宇宙規模の慈悲”の存在です。

見どころ②:南大門と金剛力士像(仁王像)

大仏殿の手前にある「南大門」では、2体の巨大な仁王像(金剛力士像)がにらみを利かせています。
これは運慶・快慶らが造った鎌倉時代の傑作で、国宝に指定されている重要文化財。

その高さ約8.4メートル。筋肉の躍動感、目の力強さは“まさに守護神”という迫力で、見る人に圧をかけてきます。

門自体は長い年月を経て、外観に古びた印象を受けますが、これは「鎌倉時代に再建された国宝の建物」であり、木造建築が時間とともに風合いを増した証。
いにしえの空気をそのまま残す、貴重な存在なのです。

🪶 魔除け・邪気払いの意味もあり、ここをくぐることで悪縁を断ち、心身を清めるとも。

見どころ③:鏡池に映る大仏殿と鹿

大仏殿前にある「鏡池」は、静かな水面に大仏殿が映る絶景スポット。
朝や夕方は特に美しく、観光パンフレットの表紙になるような景観です。

運が良ければ、鹿たちが水を飲んでいたり、のんびり佇んでいる姿も。

🪶 池に“映る姿”は「己を映す鏡」とも。内観を促す静かな場所としてもおすすめです。

見どころ④:柱くぐり|無病息災と再生の祈りを込めて

大仏殿の北東角には、大仏様の鼻の穴と同じ大きさにくり抜かれた柱があります。
これを「柱くぐり」と呼び、くぐることで「無病息災」「煩悩の浄化」「生まれ変わり」のご利益があると伝わります。

子どもたちはスルッと、大人の方でも挑戦していて、見ていても楽しい名物体験。

🪶 仏の身体を象徴する柱をくぐることで、「過去の自分を手放し、新たな一歩を踏み出す」儀式のような意味があります。


東大寺南大門
重要文化財・南大門。堂々たる門構えに、旅の始まりを感じます。
東大寺大仏殿の全景と芝生広場
斜めから眺める大仏殿もまた美しい。広々とした芝生が開放感を添えます。
青空に映える東大寺の大仏殿正面
世界最大級の木造建築、大仏殿。堂々たる姿が青空に映えます。
東大寺の大仏・盧舎那仏の側面像
圧巻の存在感を放つ東大寺の大仏さま。穏やかな表情に心が癒されます

奈良公園|鹿たちとの時間に心がほぐれる

東大寺を出るとすぐに広がる奈良公園。
春の陽気のなか、芝生の上でのびのびと過ごす鹿たちに出会えます。

鹿せんべいを差し出すとぺこっとお辞儀をする姿は、何度見ても和みます。

奈良公園でくつろぐ鹿たち
春の日差しの中、のんびりとくつろぐ鹿たち。癒しの風景です。

萬葉植物園|藤の楽園で深呼吸

春日大社にある「萬葉植物園(まんようしょくぶつえん)」は、日本最古の歌集『万葉集』に詠まれた植物を集めた、日本唯一の植物園です。

園内には約300種もの植物が植栽され、なかでも春の藤棚は圧巻。

20品種・約200本の藤がトンネルのように咲き誇り、4月下旬〜5月上旬は「藤まつり」も開催されます。

白藤、紅藤、八重藤などが風に揺れ、花の下を歩くだけで心がほどけていくような感覚に。
池まわりにはアヤメやその他の草花も咲き、静かで豊かな時間が流れていました。

🪶 古来より藤は“魔除け”とされ、氣を整える花。花房の下をくぐることで、身も心も軽くなるような浄化の感覚が得られます。

萬葉植物園に咲き誇る薄紫の藤の花
萬葉植物園の「藤の園」。薄紫の花が風に揺れて幻想的な光景に。
白い藤と紫のアヤメが咲く萬葉植物園の池周り
池のほとりには白藤とアヤメが彩りを添え、静かな時間が流れます。
萬葉植物園で撮影した藤の花のクローズアップ
一房一房が宝石のよう。藤の花を間近で見ると、その繊細さに魅了されます。

春日大社|神域にたたずむ朱と緑と灯籠

旅の締めくくりは、朱塗りの社殿と無数の釣燈籠が並ぶ春日大社。
荘厳な社殿と木漏れ日が差す参道に、自然と心が引き締まるのを感じました。

春日大社の社殿の屋根と釣燈篭
赤い社殿と空の青、緑の燈籠の色彩が鮮やか。
金と緑の釣燈籠が並ぶ回廊の様子
色とりどりの燈籠が並ぶ回廊。写真映えも抜群。
春日大社の釣燈籠と案内板
奉納された釣燈籠と由来の案内板。歴史の重みが感じられます。
春日大社の回廊と釣燈籠
美しい回廊に連なる釣燈籠。灯りがともれば幻想的な雰囲気に。

鹿みくじ|旅の思い出にぴったり

春日大社で引いた鹿みくじは、白い鹿の置きものが口におみくじをくわえているタイプ。
価格は600円で、好みの鹿を選ぶスタイル。

なんと結果は「大吉」!
陶器製のしっかりしたつくりで、見た目にも可愛く、旅のお守りとしてぴったりでした。

白鹿みくじの陶器
春日大社で引ける可愛らしい鹿みくじ。旅のお守りにぴったり。600円

藤守(ふじまもり)|春日大社ならではの美しいお守り

藤の花を模した飾りがついた「藤守」は、春日大社の名物お守り。

品のある紫色の房飾りに、縁結び・心願成就・やさしさ・品格を育む意味が込められています。

春日大社公式サイトより(藤守の写真)
藤の房を模した春日大社の藤守。縁結びや浄化のお守りです。※画像は春日大社公式サイトより引用(https://www.kasugataisha.or.jp/)
春日大社の藤棚
紫が美しい藤棚

鬼滅の刃と藤守の関係|なぜ人気が爆発した?

アニメ『鬼滅の刃』では「鬼が藤の花を嫌う」という設定が登場。

その影響で、藤=魔除け、藤守=最強のお守りとしてSNSで話題に。
実際に春日大社を訪れるファンも増え、藤守の人気がさらに高まりました。


春日大社は“癒しと浄化”のパワースポット

  1. 春日大社には、勝運・邪気払い・言霊・縁結びと、バランスの良い神々が体となって祀られています。
  2. どのご利益も偏らず、人生のバランスを整えるように配置されているのが特徴です。
  3. 藤の花=魔除けと浄化の象徴
    春日大社の神紋は「下がり藤」。
  4. 境内に咲く藤の花や授与品の藤守にも、古くから“邪気を祓い、心身を清める”力が宿ると信じられてきました。
  5. 御蓋山の神域
    本殿の背後にある「御蓋山(みかさやま)」は、神の降臨地とされる禁足地。立ち入ることはできませんが、その神域としての静謐な空気が境内全体を包んでいます。
春日大社のご神木と朝日
光を浴びる春日大社のご神木。神聖な空気に満ちていました。
大きな木に巻き付いた藤
大樹を覆うように咲く藤。自然の力強さを感じる光景でした。

【春の奈良で味わいたい|ご利益を感じるグルメ3選】

🥣 万葉粥(春日荷茶屋)

ご利益:心身の浄化・邪気払い
白味噌と昆布出汁で優しく炊かれた「万葉粥」は、春日大社の参道にある茶屋でいただける名物。万葉集の世界観とともに、体内からも浄化されるような静けさが味わえます。藤の季節には、季節の具材で彩られることも。

🍞 大仏あんぱん(シャトードール)

ご利益:福徳円満・金運上昇
大ぶりのあんぱん。奈良小豆を使ったたっぷりの餡は、満たされる幸福感そのもの。「大仏さまの福を持ち帰る」感覚で、食後のひとときにおすすめ。

🍩 豆乳おからドーナツ(きたまち豆腐)

ご利益:健康運・美容運
奈良の老舗豆腐店が作る、豆乳とおからを使ったヘルシースイーツ。参拝前後のひと息にもぴったりで、心にも体にもやさしいひと品です。


まとめ|春の奈良で心のメンテナンスを

春の奈良は、観光地としての華やかさのなかにも、深い癒しと浄化の空気が漂う特別な場所でした。

見上げれば大仏様のやさしいまなざし、歩けば鹿たちとの穏やかなふれあい、足元には万葉の草花、揺れる美しい藤の花──

そして春日大社では、森のなかで心の奥底にふっと光が差し込むような、不思議な癒しの感覚を体験できました。

所要時間は約4〜5時間ほど。歩いた距離以上に、心が軽くなる一日。

忙しさに追われていたり、自分を見失いそうなときこそ、奈良公園エリアを訪れてみてはいかがでしょうか。


🔗 奈良旅に役立つリンク集

📍 観光スポット公式サイト

🚗 駐車場・交通案内

🍽 ご利益グルメのお店情報

春日荷茶屋(万葉粥)(Googleマップ

シャトードール(大仏あんぱん)(Googleマップ

きたまち豆腐(豆乳おからドーナツ)(Googleマップ


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